HbA1cについて|大泉学園駅前内科・糖尿病クリニック|大泉学園駅の内科・糖尿病内科・内分泌内科

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HbA1cについて

HbA1cについて|大泉学園駅前内科・糖尿病クリニック|大泉学園駅の内科・糖尿病内科・内分泌内科

「最近、健康診断でHbA1cの数値を指摘された」
「HbA1cってよく聞くけど、一体何のことだろう?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
HbA1cは、糖尿病の診断や治療効果の判定に用いられる非常に重要な検査項目です。

HbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)とは?

HbA1cは、赤血球の中にあるヘモグロビンというタンパク質に、ブドウ糖が結合したものです。血糖値が高い状態が慢性的に続いていると、ブドウ糖と結合するヘモグロビンの割合が増加します。

赤血球の寿命は約120日であるため、HbA1cを測定することで、過去1~2ヶ月間の平均的な血糖コントロール状態を把握することができます。
食事の直前直後など、短期的な血糖値の変動には影響されにくい安定した指標となり、糖尿病の治療においてこの数値をみていきます。

HbA1cと血糖値の違い

下記にHbA1cと血糖値の違いについて記載いたします。

血糖値
採血した時点での血液中のブドウ糖の濃度を示します。食事や運動などによって短時間で変動しやすいのが特徴です。
HbA1c
過去1~2ヶ月の平均的な血糖状態を反映するため、血糖値のように短時間で大きく変動することはありません。糖尿病の診断や治療効果の長期的な評価に適しています。

HbA1cが高いとどうなるの?

HbA1cが高いということは、過去1~2ヶ月の血糖値が高い状態が続いていたことを意味します。つまり、HbA1cが高い状態を放置することは、高血糖によって血管が傷つき、様々な合併症を引き起こすリスクが高まることを意味します。

主な糖尿病の合併症

細小血管症
  • 糖尿病網膜症:目の網膜にある細い血管が障害され、進行すると失明に至ることもあります。
  • 糖尿病腎症:腎臓の細い血管が障害され、進行すると腎機能が低下し、人工透析が必要になることもあります。
  • 糖尿病神経障害:手足のしびれや痛み、感覚の鈍化、立ちくらみ、排尿障害など、様々な症状が現れます。
大血管症
  • 心筋梗塞:心臓の血管が詰まる病気です。
  • 脳梗塞:脳の血管が詰まる病気です。
  • 末梢動脈疾患:足の血管が狭くなったり詰まったりして、足の冷感やしびれ、歩行時の痛みなどが現れます。

これらの合併症は、初期には自覚症状がないまま進行することが多いため、HbA1cの値を適切にコントロールし、定期的に検査を受けることが非常に重要となります。

HbA1cが低い場合は?

HbA1cが極端に低い場合も注意が必要です。頻繁に低血糖を起こしている可能性や、溶血性貧血など他の疾患が隠れている可能性も考えられます。
HbA1cの値が低いと指摘されている方はお早めに医師にご相談ください。

HbA1cの検査はいつ受けるべき?

  • 健康診断で血糖値の異常を指摘された方
  • 糖尿病の疑いがあると言われた方
  • のどが渇く、尿の回数が多い、体重が急に減ったなどの糖尿病を疑う症状がある方
  • 糖尿病の治療中の方(血糖コントロールの状態を把握するため)
  • 家族に糖尿病の方がいるなど、糖尿病のリスクが高い方

上記に当てはまる方は、一度HbA1c検査を受けることをお勧めします。

HbA1cを下げる・安定させるためには

HbA1cの値を改善し、良好な状態を維持するためには、血糖コントロールが重要です。主な方法として以下の3つがあります。

01食事療法
  • バランスの取れた食事を心がける(主食・主菜・副菜をそろえる)
  • 食べる順番を工夫する(野菜から先に食べる「ベジファースト」など)
  • ゆっくりよく噛んで食べる
  • 間食や甘い飲み物を控える
  • 適切なエネルギー量を摂取する
02運動療法
  • 有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)やレジスタンス運動(筋力トレーニング)を継続的に行う
  • 1日30分程度、週に3~5日を目安に行う
  • 日常生活の中で活動量を増やす(階段を使う、一駅分歩くなど)
03薬物療法
  • 食事療法や運動療法で十分に血糖コントロールができない場合に、医師の判断で内服薬や注射薬(インスリン製剤、GLP-1受容体作動薬など)による治療を行います。
  • 薬物療法は、患者さん一人ひとりの状態に合わせて種類や量が調整されます。必ず医師の指示に従って正しく使用してください。

大泉学園駅前内科・糖尿病クリニックでのHbA1c検査・治療

当クリニックでは、HbA1cの検査(血液検査)を随時行っております。健康診断などでHbA1cの高値を指摘された方、糖尿病に関するご不安がある方は、お気軽にご相談ください。

当院には糖尿病治療に精通している糖尿病専門医である院長が、採血検査の結果に基づいて、丁寧に診察をしています。診察時にはただお薬を処方するだけではなく、今後の治療方針や生活習慣改善についても分かりやすくアドバイスをしています。